2020年の幕開けと共に、ものすごい勢いで広まった新型コロナウィルス感染症(covid-19)。
世界各地で感染者数、死者数も増え続けています。可能な限り早い終息を祈るばかりです…。
占星術に携わっていると、よくこんな事を聞かれます。
「今年って運勢的にやばいの!?」
「このコロナ騒動、いつ収まるのかな?」
うーむ。
200年に一度の星のイベント、グレートミューテーションをともなうグレートコンジャンクションが巻き起こる2020年ですからね。
https://charkhanote.com/2019/02/great-conjunction-2020/”]
もちろん、良くも悪くも“やばい年”であることは間違いないでしょう。
終息後に世界が元通りに戻る、という事はなく、この2020年を境にまったく新しい世界に切り替わるかと思います。
破滅に向かうとかそういう事ではなく、 【社会における既存の設定が終了し、価値観やシステムが新しく入れ替わる】 ということです。
「グレートコンジャンクション」の記事で書いたとおり、「金と物を持ってれば幸せ」「いかに経済的に豊かになるか」といった価値観は崩壊し、代わりに 「人とのつながり」「社会との関わり方」に価値がシフトしていきます。
今は大転換期の真っ最中。古いシステムを壊して新しいシステムを構築する切り替えが行われている時期なのです。
そんな革命をリアルタイムで経験しているまっただ中の私たちには、何が起きるかわからないしどう行動すべきかもわからない。先行きが見えないし正解さえもない状態で、不安だけが募るばかりですよね。
そこで。
この暗闇の中で前を向くための手がかりとなる灯りのような、そんな言葉と情報をお届けしたい。
そんな思いからこの記事を書き始めました。
ちなみに。最近スピリチュアル業界でよく目にする様な、不安を煽ったり非科学的な対処法を宣伝する内容ではありません。
歴史的なパンデミックの起きた時期のホロスコープチャートと現在のチャートを比較しながら、感染症と星の動きの関係を探ったり。
今回の新型コロナウィルスがいつ終わりそうか?なんてことを予測する記事です。
ノストラダムスの様な予知能力者ではないので、未来に起きることはハッキリとわかりません。
星の動きや過去のデータから今の世の中の流れを読んでみる予想屋です。錦糸町駅前で日曜の朝に競馬新聞並べて勝馬予想を売ってるおっさんみたいな人間だと思ってください。当たるも八卦、当たらぬも八卦な占い屋です。
それでは、前置きが長くなりましたがさっそく参りましょうー!
パンデミックの星の特徴とは?
ある感染症の世界的な流行を「パンデミック」と呼びます。
新型コロナウィルスもWHOによる「パンデミック宣言」が出されましたね。
私がいつも記事を書く時にお世話になっている本、「占星術完全ガイド ――古典的技法から現代的解釈まで」によると、 感染症は海王星がつかさどるテーマ とのこと。
海王星が他の星と※ハードアスペクトを取る年は、パンデミックが起こりやすい。 と一般的に言われているようです。
※ハードアスペクト…ホロスコープチャート上で星同士が0度、90度、180度のどれかで関わりあう角度のこと。
また、世の中の既存システムの崩壊は、破壊と再生をつかさどる冥王星が関係しているでしょう。
海王星と冥王星。この2つの星にフォーカスしながら、過去に起きたパンデミックの時期のホロスコープチャートを用いて感染症と星の配置の関係性を分析してみましょう!
その1・542年・ユスティニアヌスのペスト
まずは、歴史上で1番最初のペスト流行とされる「ユスティニアヌスのペスト」のチャートから。
6世紀の東ローマ帝国で大流行したペストで、当時の皇帝であるユスティニアヌス帝も感染したという記録が残っているそうです。
厳密な流行年は不明で541年〜543年頃の表記が多かったので、543年1月1日のチャートを参考にしています。
さて、ポイントとなる星は 海王星と冥王星 でしたね。
この時の海王星は魚座、そして冥王星は山羊座。
何と、 どちらの星も現在と同じ星座に滞在しています!
ちなみに。ホロスコープチャートを1周するのに、海王星は約165年、冥王星は約248年かかります。
感染症に関係があるとされる海王星のハードアスペクトはどうかな?と見てみると、ちょうど双子座の木星と90°スクエアの角度になっていますね。
巨大な災難やクライシスは、前世からのご縁やカルマをつかさどるポイント、ノード軸(ドラゴンヘッド&ドラゴンテイル)も関係があります。
この時のノード軸は蠍座と牡牛座のライン。ちょうどこの時期の蠍座には土星が滞在しています。人間の本質や生きることと死ぬことへの関心を持たざるを得ない時期だったと見られるでしょう。
その2・1665年・ロンドンの大疫病
続いて、1665年あたりに流行したロンドンの大疫病について。
当時のロンドンの1/4の人口にあたる7万5000人以上の人々がこの時の感染症で命を落としたそうです。
参照:cnn「17世紀の英ペスト大流行。」
終息のきっかけは1666年の大火。ロンドン市内の85%の家屋が焼失し、街で菌を媒介するネズミが燃えていなくなったからだそうな。じわじわと広がる感染症の恐怖に疲弊している中、ドカンと火災が巻き起こるとか。辛すぎる。
1665年1月のチャートを見てみると、あらら。何だか今年初頭の星の配置を思わせる山羊座団子状態!
海王星もその団子の一員としてしっかり山羊座であらゆる星と重なりあってますね。がっつりハードアスペクトとってます。
土星と木星が山羊座に同時に滞在しているのも2020年のチャートと似ていますね。
山羊座で土星と海王星が0度コンジャンクション。 土星が社会に与える課題が、海王星のエネルギーによって過剰に増幅し際限なく広がっていったのかもしれませんね。
その3・1918年・スペインかぜ
近代を代表するパンデミックの例、それが1918年からはじまった「スペインかぜ」と呼ばれるインフルエンザの流行。
第一次世界対戦中だった1918年の1月から1920年12月までの2年間に、当時の世界人口の約1/4にあたる約5億人が感染したそうです。
今回の新型コロナウィルス騒動によって、この「スペインかぜ」が報道などで取り上げられることが増えてきましたよね。
当時のチャートの最大の特徴、それはズバリ 土星と海王星の0度コンジャンクション でしょう!
先ほどの1665年ロンドンの大疫病の時と同じ星の組み合わせですね。
土星と海王星が滞在する獅子座の向かい側には、自由と革命の星、天王星。
天王星はスペインかぜが流行の最中にあった1920年1月に魚座に移動しています。
天王星の星座移動は大きなショックをともなう出来事が起こりやすいタイミングですね。
また、木星が次々と動きの遅い星たちに重なっていったのもこの時期のチャートの特徴です。
1918年は木星と蟹座の冥王星が重なり、1919年には獅子座の海王星と重なりました。
1920年に木星は乙女座で土星に近づきコンジャンクションに。※ピッタリ同じ度数で土星と木星が重なるグレートコンジャンクションは、1921年9月のことでした。
2020年も木星は冥王星や土星と重なりますね。
木星は拡大や発展をつかさどる星ですが、必ずしも「良いことばかりをもたらす幸運の星」ではないのでしょう。
木星の拡大の作用は時に、混乱を増幅させたり人々の弱い部分や甘さを強調する引き金になるのかもしれません。
2020年新型コロナウィルス(covid-19)時期のチャートの特徴は?
さて、それでは2020年のチャートと過去に感染症が流行した時期のチャートを比較してみましょう。
こちらは2020年1月11日、蟹座で半影月食をともなう満月が起きた日のチャートです。
山羊座に木星、土星、冥王星が滞在。土星と冥王星はほぼ同じ度数で重なっています。
海王星は支配星座の魚座に滞在中。今年は象徴的なハードアスペクトを取る様なことはありませんが、支配星座の後半度数に入ったことでその影響は以前より強調されていると言えるでしょう。
木星は2020年4月15日現在、ちょうど冥王星とかさなっています。年末には水瓶座0度の位置で土星と重なりグレートコンジャンクションに。
さらにちょうど2年後には魚座で海王星と重なります。
木星が2年間というスパンに土星、冥王星、海王星と重なっていく流れは、スペインかぜの時期と共通していると言えるでしょう。
☆2020年のチャートと過去の感染症流行期のチャートの共通項まとめ⭐︎
- 山羊座の冥王星と魚座の海王星の組み合わせ:543年ユスティニアヌスのペスト
- 山羊座で土星、木星が滞在。海王星などの星も同時に滞在し山羊座強調時代。:1665年ロンドンの大疫病
- 木星が2年のスパンで冥王星、土星、海王星を通過;1918年スペインかぜ
新型コロナウィルスの終息はいつになるか!?
それでは、新型コロナウィルスの終息がいつになるのか?という話ですが。
可能性としては、 2020年12月22日の土星と木星の会合、グレートコンジャンクションが大きな節目になる でしょう。
この日を境に世の中の流れが大きく変わって行きますから、徐々に新型コロナウィルスの騒動は収まっていく事が期待できます。
2020年6月半ばは要注意。火星が海王星と重なり、ここでドカンと感染症のピークを迎えることも。この時期は木星と冥王星も重なってますからね。
みんなが気を抜いたころに、目を覚ますような巨大な波が訪れるタイミングです。
さらに、新型コロナウィルスが収束傾向になった頃、また別の大きな出来事が起きる可能性もあります。
今年の終わりから本格的に土星と木星が水瓶座に滞在することになりますが、天王星と90度スクエアの角度で緊張関係になっていきますからね。
牡牛座にいる天王星は、およそ7年間かけて世の中の経済活動やお金の仕組みに革命を起こしている最中です。
来年2021年は経済活動の側面に、大きな変化が訪れる可能性大 です。
新型コロナウィルスの騒動が引き金となって、お金の流れや価値感が入れ替わるかも。(・・・おねがい。大恐慌とかはやめて)
まとめ
2020年からおよそ2年間は、何が起きてもおかしくない激動の時代です。
新型コロナウィルスだけでなく、予想もできないような大きな出来事がまた訪れる可能性が大きいでしょう。
どのようなショックにも耐えうる柔軟な態勢と備蓄を普段から心がけてくださいね。
そして何より。
これからの時代に最強の武器となるものは、「人とのつながり」です。
自分の家族や友人、同僚など周りの人々との信頼関係や協力態勢をきちんと築いておきましょうね!
手を取り合って、激動の時代を共に乗り越えていきましょう!!!