【占星術の勉強その5】アスペクトの読み方を簡単にマスターするコツ!イラストで星の関係性と影響を読み解いていこう!

占星術ガイド

そもそも占星術って何?星の読み方をイラストで超絶わかりやすく解説!」の記事で説明した占星術の仕組み。

天体はキャラクター、星座(サイン)はまとっている雰囲気やムード、ハウスは活動するステージ(舞台)というお話でしたね!

そう、占星術って自分の内側の世界観を映し出した映画のようなものなんですよ。

自分の中にいる10人の登場人物(=天体)が、それぞれの衣装(=星座)を身にまとい、そしてどんな場所(=ハウス)で活動しているのか?が一目でわかるプロット的なものだね。

そしてひとつの映画を進行していく上で、絶対に欠かせないのが「登場人物同士の関係性」。

敵なのか味方なのか?仲がいいのか悪いのか?それともまったくの他人なのか??

それぞれの登場人物の関係性を描く事で物語の展開が決まっていきますよね。

その「関係性」こそがまさに、占星術における星同士の関わり方アスペクトなのです!

今回のレッスンでは、占星術で扱う基本的なアスペクト・パターンとその読み解き方を学んでいきましょう!

占星術におけるアスペクトとは何!?

冒頭でも占星術におけるアスペクトの役割についてはお伝えしましたが、もうちょっと専門的にわかりやすく、「そもそもアスペクトって何なの? 」ってとこを説明してみたいと思います。

先に書いた通り、アスペクトはまさに「天体(登場人物)同士の関係性」を表すもの。

ホロスコープチャート上で、赤とか青とかの線で星同士を結んでいるこれです。これが「アスペクト」と呼ばれるやつです。

占星術 ホロスコープチャート

このアスペクトを示す線が何を元に作成されているかというと?

それは星と星の角度

占星術の知識がすでにある方には「そんなん知っとるわい!」と突っ込まれそうですね笑

この文章は初心者の方でも楽しんで占星術を学べるように書いているのでご容赦ください…。

はい、話を戻しましょう。

もっとカッコよく説明するならば、「[keiiou]アスペクトとは、黄道(太陽の通り道)360度に沿って計測される2つの惑星の間の特定の角度の関係である 」(占星術完全ガイド ――古典的技法から現代的解釈までより)

というもの。

そしてそれぞれの角度によって性質が異なり、90度だったら緊張関係、120度だったらほのぼの調和関係、みたいなルールがあるのね。

で、どの角度だったらどういう関係性なのか?ってのは、ケーキカットのような「円の分割法」によって定められているのだね。

1回円が分割されたら、360度=0度。

2回円が分割されたら、180度。

3回円が分割されたら、120度。

4回円が分割されたら、90度。

・・・と、この分割回数で得られる角度で占星術のアスペクトとして設定されてる角度が決まっているのです。(これに関しては覚えなくても占えますが、覚えとくとより深い理解ができます。)

この円の分割回数が数秘術的なものに当てはめられて意味付けがなされたようなのですが。

そんな占星術の概念の成り立ちは掘り下げているとキリがないので、今回はとりあえず置いておきましょう。

アスペクトの種類その1。メジャーアスペクトとマイナーアスペクト

円を分割して割り出される数だけ、アスペクトの数がある。

作ろうと思えば無限にできてしまうのがアスペクトの種類なんだけど、それじゃどうにも収集がつかないので、占星術では影響力が強いとされるメジャーアスペクトと、それに比べたら影響力が弱いとされるマイナーアスペクトの2種類があります。

今回の記事では メジャーアスペクトと認定されている5つの角度、0度・60度・90度・120度・180度 について、解説していきたいと思います。

ちなみに、現代では多くの占星術家達の間で、150度(クインカンクス)をメジャーに入れるべきという論調があったり。

あるいは、ノエルティル式心理占星術という流派では、円を5分割して割り出される72度(クインタイル)とか165度(クインデチレ)という角度をメジャーに入れてたり。
人によってどのアスペクトを重視するかは違かったりするのですが・・・。

とりあえずその辺の議論は今回は置いておきます。(混乱を避けるためいろいろ置いておく箇所が多すぎてすみません汗)

アスペクトの種類その2。イージーアスペクトとハードアスペクト

アスペクトとは?独学占星術

アスペクトは、「緊張感や課題をもたらす」角度と、「調和や安定をもたらす」角度の2種類に大きく分けられています。

緊張の角度は「ハードアスペクト」と呼ばれ、調和や安定の角度は「イージーアスペクト(もしくはソフトアスペクト)」と呼ばれています。

メジャーアスペクトと認定されている5つの角度は、0度・60度・90度・120度・180度と、先程書きましたが。

それぞれのアスペクト(角度)の名前と分類は以下の通り。

0度:コンジャンクション…ハード
60度:セクスタイル…イージー
90度:スクエア…ハード
120度:トライン…イージー
180度:オポジション…ハード

最低でもこの5つの角度と名前、イージーなのかハードなのかだけはしっかり覚えておきましょう!

古典的な占星術では、

イージーアスペクト=良いもの。幸運。大吉。
ハードアスペクト=悪いもの。不運。凶

といった単純な捉え方をしていたようです。今でもそのような解釈で占ってる方もいるかもしれません。

しかし、現代では事情も変わり、

イージーアスペクト=現状維持。安定。怠惰。
ハードアスペクト=成長のための課題。挑戦。変革のエネルギー。

みたいな捉え方に変わってきているようですね。

そもそもホロスコープチャートに良いも悪いもない。その星の影響を自分がどう活かすかといった事が重要なので、

あ、イージーアスペクトあるからラッキーな人だね〜。なんて読み方はしないこと。

だって、安定したのほほんムードの中にいることが幸せと感じる人もいれば、課題が多くて乗り越えてくことに快感を覚える人もいるわけですから。

アスペクトの基本ルール。動きの遅い天体が速い天体に影響を与える。

アスペクトを読むにあたって、押さえておきたい基本ルールがあります。

それは、「 動きの遅い天体が速い天体に影響を与える 」というポイント。

星はそれぞれホロスコープチャート上をぐるぐる回ってるわけですが、1番動きの速い月はおよそ28日くらいで1周するのに対し、1番動きの遅い冥王星は248年かけて1周します。

冥王星が月にプレッシャーをかけることはあっても、月のエネルギーが冥王星に作用することはありません。

こんな感じ↓の順番で、星の影響は重くなっていきますよー。

月<水星 <金星 <太陽< 火星< 木星< 土星< 天王星 <海王星< 冥王星

ただし、土星以降の星達に関しては、早いも遅いも関係なくお互いに影響を与え合うこともあると言われてることも。

メジャーアスペクト徹底解説!

それでは、ここから「メジャーアスペクト」認定を受けている「0度・60度・90度・120度・180度」のそれぞれの詳しい解説をしていきますね!

※角度の大きさ順ではなく、円の分割回数順に並べてあります。

天体同士が、どのアスペクトを取っているかでどのような関係性になってどのような影響をもたらしているのか!?が見えてきますよ。

0度 コンジャンクション

アスペクト 占星術 コンジャンクション

コンジャンクションが1番とらえやすいアスペクトだと思います。

それはまさに、「ふたつの星同士のエネルギーの融合」です。

日本語では「合」と書き表している場合もありますね。

たとえば、生まれた時の太陽と土星がコンジャンクションの場合。

常に何らかの課題に取り組み続ける大リーグボール養成ギブスを着用した星飛雄馬状態なわけですね。

本人は苦しくて仕方ないのですが、一方でとても目的意識が高く責任感が強い、そして大成する組み合わせだと言われてます。

ちなみに、私自身がまさに太陽土星コンジャンクション…。(自分自身を誉めたたえようと思って書いてるわけではないので悪しからず。)苦しいですぜぇ。

また、基本的に2つの星は同じ星座に位置していることになるので、その星座のもたらすムードや雰囲気がさらに強調されることになる、という見方もできます。

蠍座で月と水星がコンジャンクションだったとしたら、その人の蠍座エネルギーが濃いめになってくるわけですね。

ちなみに、3つ以上の星がコンジャンクションだと「ステリウム」と呼ばれ、さらにその星座のエネルギーが濃厚に。

また、約20年に1度巻き起こる木星と土星のコンジャンクションのことを「グレートコンジャンクション」と呼びますよ。

ちなみに、出生チャートで太陽と月がコンジャンクションだったら、新月生まれの方になります。月の表す無意識と太陽の表す意識が融合し、「よくも悪くも自分に嘘がつけず本音と建前のない裸の魂を前面に押し出す人」みたいな感じになります。

180度 オポジション

アスペクト 占星術 オポジション

次は星同士が正反対180度の角度に位置する「オポジション」。

こちらもコンジャンクションと同様に「星同士のもつエネルギーが強調される」アスペクト。

ただし距離をとって真正面から向き合っていることにより、コンジャンクションよりも「協調性」や「バランス」が磨かれたアスペクトになります。

また12星座には、活動宮・固定(不動)宮、そして柔軟宮という分類(様相・クオリティ)があるのですが。

オポジションのアスペクトを取っている星同士は、同じ様相の星座に位置することになります。

活動宮:牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座
固定宮:牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座
柔軟宮:双子座・乙女座・射手座・魚座

お互い違ったアプローチで、同じ課題に取り組む」のがオポジションの星同士。

活動宮同士だったらアイデンティティの確立、固定宮同士だったら存在感の誇示や根を張る作業、そして柔軟宮だったら変化を受け入れること、が課題となりやすいですね。

120度 トライン

アスペクト 占星術 トライン

次は120度の角度に位置する「トライン」のアスペクト。

調和や安定をもたらすイージーアスペクトですね。

12星座は火・水・風・地と4つの元素で分けられていますが、トラインで関わる星同士は基本的に同じ元素の星座に滞在しています。

火:牡羊座・獅子座・射手座(行動)
水:蟹座・蠍座・魚座(感情)
風:双子座・天秤座・水瓶座(理論)
地:牡牛座・乙女座・山羊座(感覚)

似た者同士のノホホンモード。

トラインで2つ以上の星が結ばれている時は、どの星座で起きているのかをみると非常に解釈がしやすいですよ。

たとえば 水の星座の星同士で起きるトラインだったら、「元々感情や感受性が豊かなのねー」みたいなとらえ方ができる。

本人が元々持っていて変わることのない性質(長所ともいえるかも)みたいな感じでみていくといいですね。

ただし、良くも悪くも変わらないし変えられない。そして何か課題を乗り越えるための力にはならないのがトラインのエネルギーの特徴。

人生を切り開いていく上で活用できる武器ではなく、単にその人(その日)に備わっている良い感じの性質、くらいの雰囲気でとらえておきましょう。

90度 スクエア

アスペクト 占星術 スクエア
古典的な占星術では嫌われ者だったアスペクト。それがこの90°のスクエア。

衝突や葛藤、緊張をもたらすハード・アスペクトです。

ちなみにスクエアで結ばれた星たちは、基本的に同じ様相で違う元素の星座に滞在。

※様相一覧
活動宮:牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座
固定宮:牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座
柔軟宮:双子座・乙女座・射手座・魚座

というわけで、「やりたい事は同じなのにアプローチが違う」という現象から星同士がぶつかり合っちゃうんですね。

わかりやすい例として、蟹座と天秤座のスクエアがあったとしましょう。

蟹座も天秤座も共に「活動宮」の星座であり、行動によって自己存在を確立することが目標だったりします。

でも蟹座は家庭やプレイベートを表す水の星座。天秤座は対人関係や社交性を表す風の星座。

どっちもやりたい事の本質は同じなんだけど、アプローチが違うから葛藤が生じちゃうんですね。

私はどんなアプローチを取ればいいのだろう?なんてモヤモヤが生まれやすい。

また、その葛藤を解消するためにひたすら行動する圧力をかけられる。

それがこのスクエアなのです。

行動し、課題を乗り越えていくことでグングン伸びていける成長のアスペクトとも言えますね。

ちなみに太陽と月が90°スクエアのアスペクトで関わり合う日は、上弦や下弦といった半月の日になります。

60度 セクスタイル

アスペクト 占星術 セクスタイル
こちらは2つの星同士、動きが遅い天体が速い天体の背中を押してくれるような、後押しやサポートのイージーアスペクトです。

トラインと違うのは、「仲はいいけど似た者同士ではない」という点。セクスタイルは違う元素と様相の星同士で起きます。

火と風の星座、水と地の星座のどちらかの組み合わせになるので、相性はとてもいいです。

風に吹かれて火のエネルギーが舞い上がったり、あるいは水が地に染み込んでさらに豊かな土壌が形成されたり、みたいなイメージでとらえておくといいでしょう!

トラインは何もしなくても備わっていて良い感じのムードを放ってくれるのに対し、セクスタイルの場合は自分から意識して活かそうとしないと働いてくれないという点があり。

そのためセクスタイルは「チャンス(好機)のポイント」を示すアスペクトとも言われてますよ。

チャンスも活かさなければただ通り過ぎてしまうだけですもんね。

セクスタイルでつながる2つの星は、動きが遅い方の天体のエネルギーがプラスされる事で、動きが速い方の天体がよりパワーアップしてくるよ。みたいな読み方をするといいでしょう。

アスペクトの角度の幅、オーブとは?

アスペクトは星同士の特定の角度の事。

でもぴったりかっちりその度数でつながってなきゃいけない、というわけではなく。

ある程度のゆとりを設定するのが普通です。このゆとり(範囲)を、専門用語でオーブと呼びます。

たとえば水瓶座15°に位置する太陽と、水瓶座10°に位置する月がチャート上にあったとしましょう。

それを占星術では5°差でコンジャンクション、とみる。

オーブが広がれば広がるほどそのアスペクトの影響は弱まってくる、ととらえます。

で、このオーブはどこまで許容範囲なのか?といった点は決められていません。

5度のオーブでみるのが一般的な気もしますが、太陽と月は10度のオーブまで可!とか、天体以外のアスペクトは2度まで!みたいな論争もあり。

自分で占う時には「個人的オーブ許容範囲」を設定しておくといいでしょう。

まとめ

アスペクト(aspect)という言葉はもともと「観察する」とか「見る」という意味。

星同士がお互いをどう見ているのか?という世界観から名付けられたようです。

アスペクトを知り、読んでいくことで、一気に星読みの世界は広がっていきます。

私が占星術を学び始めたとき、1番最初につまずいたのはこの「アスペクトの読み方」でした。
最初の内は、太陽と月に関わってるアスペクトだけ読んだり、星座の影響はとりあえず無視して天体の影響だけ読むといいかもしれません。また、コンジャンクションだけ読む、というのも簡単な方法です。(まったくコンジャンクションがないチャートもありますけど・・・)

90度だったら星が星にプレッシャーかけてるんだなー。とか、0度や180度だったら星や星座のエネルギーが強調されてるんだなー、みたいにざっくり読んでいきましょう!

アスペクト読みにハマった方は「アスペクト解釈大事典」という、占星術家の松村潔さんが手がけた事典のような本がありますので手にとってみてもいいかも。(けっこうお高いけど・・・)

今回の記事があなたの星読み活動の参考になれば幸いです。これからも楽しく簡単に星を読んでいくためのヒントとなる記事を書いていきますね!

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