冥王星が世代にもたらす破壊作用を星座別に解説!

冥王星 破壊作用 占星術ガイド

先日、「冥王星が今の私たちに問いかけているものとは?じわじわと解体は進行しています!」という記事を書きました。

今は山羊座の位置にいる破壊と再生の帝王、冥王星がこの時代にもたらす影響についての話でしたね。

それではここから順番に、他の星座に冥王星が滞在していた時に時代にもたらした影響についてひも解いて説明していきたいと思います!
※冥王星の滞在期間が書いてありますが、逆行してひとつ前の星座に一時的に戻っている時期も中に含まれています。

占星術における冥王星が表すもの

世代別の冥王星の影響を説明する前に、ここで占星術における冥王星が象徴するものや司るテーマ、キーワードについて紹介しておきます。

こちらが冥王星を示すシンボル(マーク)↓
冥王星 シンボル 2
物質界を表す十字、魂(ソウル)を表す三日月(半円)、そして霊(スピリット)を示す円がつながっています。

肉体、意識、心、魂、霊体。それぞれがつながって人間や生命体が存在し、そしてこの地球、宇宙もみなつながっている。そんなイメージを象徴するシンボルでしょうか。

ちなみに、ホロスコープチャートではこっち↓で冥王星を示していることも多いです。
冥王星 シンボル 1
これは冥王星の英語表記、PLUTOのPとLをつなげたマークみたいですよ。

冥王星がホロスコープチャートをぐるり1周するのはおよそ248年

2008年に山羊座に移動した冥王星は、じわじわ10年以上もの時間をかけて、この社会に破壊と再生の作用を与えてきました。

今度次の星座、水瓶座に移動するのは2023年です。

話が少々脱線しますが、天王星、海王星、冥王星といった動きの遅いアウタープラネットたちが星座を移動する年は、ドカンとインパクトのある事件やイベントが地球全体に巻き起こりやすいので注意が必要。

冥王星が山羊座に移動した2008年は、国際的な金融危機、リーマンショックが起きた年でしたね・・・。

さて、それでは冥王星の象徴するテーマやキーワードについてお話ししますね。

冥王星はある意味、神に近しい存在です。

抗うことのできない因果や運命をつかさどります。

古い概念を徹底的に破壊し、そして新たな価値観を生み出す死と再生の星。

生まれた時に太陽や月が冥王星とコンジャンクション(0度)で合わさっていた人は、自分の生きる世代に大きな影響をもたらす活動をすることも。

また、「ものすごいクレイジーな人だね」と思われがち。

常識では到底とらえきれないような、理性の外側にエネルギーをほとばしらせる星。それが冥王星なのです。

冥王星の世代への影響を12星座別に解説!!

獅子座冥王星(1938年~1958年)

まずは獅子座に冥王星が滞在していた時代。

この時代はちょうど第二次世界大戦が始まった辺りから戦後10年ほどにかけての時期に当たります。

獅子座は太陽を支配星にもつ王者の星座。太陽は「男性性」や「父性」の象徴でもありますね。

そう、ズバリこの時期は「男性的な価値観」にボロボロと解体のエネルギーが働いた時期と言えます。

争いを引き起こしたのはまさに「男性的な価値観」が原因。いや、もう“男”が争いを起こしたと言っても言い過ぎではないでしょう。

王者の星座、獅子座に位置していた冥王星は凝り固まってどうにもならなくなった「男性性」や「父性」といったテーマを解体したのです。

乙女座冥王星(1958年~1971年)

乙女座は調整と奉仕の星座。医療や看護、ボディケアなどは乙女座のつかさどる領域です。

乙女座が冥王星に滞在していた時代、日本では高度経済成長にともなって、工場周辺の住民などの多くの人が有害物質にさらされる、いわゆる「公害」が広まり問題視されるようになりました。

乙女座の冥王星がもたらしたのは、環境や健康への意識の高まり、そして医学やテクノロジーの発達。

この乙女座冥王星時代に予防接種とワクチンによる伝染病予防や臓器移植が一気に広まったとも言われています。

天秤座冥王星(1971年~1984年)

天秤座は平等な人間関係やパートナーシップの星座です。

冥王星が天秤座にあったこの時代、男女格差や人種差別などの撤廃運動が盛り上がり、人々の「人間関係における平等性」に対する意識が高まった時期となります。

1975年、メキシコで第1回女性会議が開催されました。そして1979年には女子差別撤廃条約が国連で採択されました。

日本では1970年代から事務職などで若い女性の就業率が伸びて行ったと言われています。

今では大学進学や企業への就職における男女格差はほぼ無くなって来ておりますが(陰ではまだまだ男女格差が残っている部分もあるかと思いますが...)それもこの天秤座冥王星時代の大きな改革があったからこそ、と言えるでしょう。

蠍座冥王星(1984年~1996年)

蠍座は生死や性の分野を扱う星座。

蠍座冥王星時代を象徴する最大の出来事はエイズ(HIVウィルス)の蔓延だと言われています。

歯止めの聞かない性産業や奔放な性行為の拡大に対して蠍座冥王星が破壊作用をもたらしたのがこの時代の特徴ですね。

射手座冥王星(1996年~2009年)

海外や冒険、遠くの世界をつかさどる射手座。

この射手座冥王星時代を象徴するのがまさに「インターネット」の成長と発展だと言われています。

今では当たり前のように携帯(スマホ)を持ち歩きいつでもどこでもネットと繋がっていますが、これも射手座冥王星時代の変革があったからこそ。

インターネットの出現はまさに個人が一瞬で広い世界とつながる革命でした。

一方でネットを使った犯罪予告など今までは考えられもしなかった事件が起きてくることにもつながり「便利なインターネットのサービスをいかに規制するか」といった点も意識が高まったことでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今は山羊座冥王星時代。政治や国家の在り方に破壊作用が起きている時期。

そして2023年の3月24日に冥王星は水瓶座に移動します。

山羊座冥王星の最大のヤマ場は2020年の木星、土星、冥王星のトリプル・グレートコンジャンクション!

https://charkhanote.com/2019/02/03/great-conjunction-2020/”]

何十年に1度ってレベルじゃないですよ。数百年に1度の現象です。

はたして山羊座冥王星が何を最後に仕掛けてくるか...なかなか恐ろしい気もしますね。

参考書籍:「占星術完全ガイド ――古典的技法から現代的解釈まで

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