前回、火星と金星が男女の好みやカジュアルな恋愛におけるアプローチスタイルを表し、太陽と月がパートナーを表すといった話を書きました。
占星術で太陽は女性にとっての結婚相手であり、月は男性にとっての結婚相手を表現します。現代では事実婚や地域の法律上婚姻関係を結ぶことのできない関係(LGBTなど)もあるかと思うので、一概に「結婚相手」と言い切ってしまうのは違和感があるかもしれませんね。
どのような関係性であるにせよ、とにかく「自分のパートナー」と呼ぶことのできる相手があなたにとっての太陽、もしくは月ということです。
パートナーはあなた自身のもうひとつの性の投影
ユング心理学では、私たちの意識の母胎となる無意識の存在が研究されています。男性の無意識の中にはアニマと呼ばれる女性性が、女性の無意識の中にはアニムスと呼ばれる男性性が存在すると定義づけられているのです。
簡単に言えば、男も女も誰もが自分の中に両方の性を抱えているというわけです。
この考え方は占星術における太陽と月の位置付けに共通しています。
太陽も月もパートナーを表すと同時に自分自身を表しているからです。
月は生まれつきの素顔を、太陽は社会の中で意識的に形成していく自己を表してますからね。
ちょっと固い話になってしまいましたが、要は人がパートナーを選ぶ時は、自分の中にあるもうひとつの性を体現している相手を無意識に選んでいるというわけです。
英語でパートナーをベターハーフ(better half)と呼びますよね。スピリチュアルっぽい用語では「ツインソウル」とか「魂の片割れ」なんて呼ぶこともあります。ひとつの魂が2つに分かれ、この世で再び巡り会って結ばれる。このような考え方が占星術にもユング心理学にも共通して在るのです。
私たちは自分の中の満たされないもうひとつの性を埋めるためにパートナーを選んでいるのかもしれませんね。
自分のパートナーと出生ホロスコープ上の太陽を比較してみた。
しかし。じゃあ自分はどうなんだ?うちの旦那はどうなのかな?と思い返すと、どう考えても私の出生ホロスコープ上の太陽を反映していないんですよねえ。(汗)
私の太陽は蠍座にあり、厳格な土星親父がピタリ寄り添ってるんですけど。私の太陽をまともに反映した男性なんて、おそらくガチガチのクソ真面目な研究者タイプになってしまう。
もしかしたらうちの旦那は私の太陽(男性性)でなく月(女性性)を満たす存在なのかもしれない…。私の月は双子座なのですが、常に人と関わって喋ってないと気が済まない旦那はちょっと双子座っぽいとこがある。
みなさんも、自分のパートナーと出生ホロスコープ上の太陽と月の共通点など考えてみると面白いですよ~。
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