キロン・リターンは魂の成長をうながす節目。私たちは次のステージにシフトする。

キロンリターン 占星術ガイド

傷ついたヒーラーと呼ばれる小天体キロン(カイロン)。

生まれた瞬間にキロンがどこに位置し他の星たちとどう関わっているかをみることで、過去世の経験から引きずっているトラウマ的なものや、幼少時に身に着けたネガティブな思考、行動パターンなど、つまり「自身の魂に刻まれた傷」を解き明かしていくことができます。

そんな小天体キロンについての詳しい話や、12星座別のキロン鑑定については以下の記事をご参考に☆

自分が生まれた時と同じ位置に星が還ってくるタイミングは、その星のテーマに紐づいた自分自身の節目のタイミングです。

たとえば、毎年自分の誕生日頃には、生まれた時と同じ位置に太陽が戻ってくるソーラーリターンを迎えますし。

あとは占星術的厄年とも言える、28〜30歳頃に土星が同じ位置に戻ってくるサターンリターンも有名ですね。

サターンリターンを迎える30歳になる直前の時期は、とにっっっかく仕事が忙しかったり、辛くて苦しくて抜け出せないようなトンネルに迷い込んだり、といった経験をします。

そんな経験を通して、私たちは社会的な義務や責任を背負い、腹のすわった真の意味での大人になるのです。

それでは。

ここからが今回の本題です。

私たちの魂の傷を示すキロンが生まれたときと同じ場所に戻ってくる、キロン・リターンはいつやってくるのか!?

そしてどんな影響を私たちにもたらすのか!?

といった話を、今回はお伝えしたいと思います!!!

魂の成長をうながすキロン・リターンとは?

小天体キロンの軌道は、土星と天王星の間にあります。

キロン 画像
画像参照:https://www.astrograph.com

義務と責任をつかさどる制限の星が土星。自由やテクノロジーをつかさどる革命の星が天王星。

キロンは、そんな両極端なエネルギーをもたらす星同士の橋渡しをする役目を担っている星でもあるのです。

30前後にサターンリターンが、そして84歳頃に天王星が生まれたときと同じ位置に戻ってくるウラヌス・リターンがありますが。

その2つの大きな節目の間に起きるのが、キロンが生まれた時と同じ位置に戻ってくるキロン・リターンです。

だいたい50歳ころにキロン・リターンを経験します。

ちなみに、84歳頃に起きる天王星回帰、ウラヌス・リターンは迎える前に亡くなってしまう人も少なくないとは思いますが、

天王星が生まれた時の位置の真反対(オポジション)に来る時期、42歳頃もかなりインパクトのある影響がガツンと訪れる時期です。

そのへんの話は「1974年~1981年生まれの人々にこれからもたらされる“中年の危機”とは?」で説明してるので、参考にしてみてくださいね☆

キロン・リターンを迎えたとき、どんな変化が起きる?

それでは、キロン・リターンを迎えた時に私たちにはどのような変化が具体的に起きてくるのでしょうか?

まずざっくり簡潔に説明するならば、「魂の解放&霊的な成長」です。

土星からの社会的なプレッシャーを背負いながら、現実面で必死に戦い続けるのがサターンリターンを迎えた後にはじまる30代&40代。

仕事においても、またプライベートにおいても、結婚やら子育てやら、昇進やキャリアの確立や、もしくは起業したり、あるいはより自分らしい道を社会のなかで模索していったりと、様々な社会的制限のなかでサバイバルする世代です。(具体的にどのような経験するかは人によって異なりますが)

このような時期を通り過ぎ、ずっと現実面のあれこれに縛られていた自分が、50歳を迎えるころに、ふっと精神的なことや霊的なことに引っ張られていきます。

土星がつかさどる「現実」から、天王星がつかさどる「宇宙」に向けて意識を切り替えるタイミング。

それがキロン・リターンなのです。

キロンリターンの時期に、自分自身や家族の病気だったり、あるいはそれ以外の「自分自身の力ではどうにもならない出来事」を経験する人もいます。

そういった経験を通して、これまでの生き方を問いただし、今後の生き方をあらためて考え直すようになるのです。

バリッバリの仕事人間だった人が、早期退職して世界放浪したり、あるいは何か全く新しい活動に身を投じたりして、これまでとこれからの人生を静かに見つめ直していく、なんてことも起きてきます。

キロンは泥臭い現実と崇高かつ神聖な世界を結ぶ鍵です。

キロン 占星術

50歳頃にキロンリターンを迎えるころ、人々はガチャリとあちら側の世界に通じる鍵をあけ、次のステージに移行していきます。

2019年2月19日にキロンは牡羊座に本格的に移行しました。

1968年〜1976年頃に生まれた方の多くは、今がちょうどキロンリターンを迎える時期にあたりますね。

そして。

すでにキロンリターンを迎えた後、という方は、自分が50歳前後のころに経験した大きな出来事や意識の変化を振り返ってみるといいでしょう。

まだキロンリターンを迎えていない、という年齢の方は、いつか迎える「新たなステージにシフトする日」を見据えながら、自分がその頃にどうなっていたいか?を常に心に留めておくといいですね。

精神的な余裕があればあるほどに、ポジティブな意味をもったキロンリターンを迎えることができるはずですよ。

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