先日、深夜1時からTBSで放送している稲垣吾郎さんの番組、「ゴロウ・デラックス」で直木賞作家の天童荒太さんがゲスト出演してました。
そこで2018年4月に刊行された新作「ペインレス」の紹介をしていたのですが…
な…なんて超絶ストイックな!!
と度肝を抜かれるほどの創作裏話。
まずペインレス自体が、構想に20年をかけて完成させた作品なんですよね。
そして、この「構想20年」は、ただぼんやり「こういうの書きたいな〜」っつってアイディアをぼんやり思い浮かべてるだけじゃないんですよ。天童荒太さんは。
緻密すぎるほどの物語の設定をまとめた創作ノートを何冊も積み重ねていくんですね。
この天童荒太さんの創作ノートのすごさは、以前もどこかで紹介されていたのを観たことがあったのですが…。いや、改めてみるとすごかったです。
今回の新作、ペインレスは主人公が麻酔科医の女性なのですが。その主人公や登場人物の年代ごとの履歴詳細や、主人公が勤務するクリニックの詳細な間取り図、そのクリニックに勤務するスタッフの給与などなど。詳細な設定をとことん具体的に書いてあるんですね。
「徹底的に自分が主人公になりきる」ためだと、天童荒太さんは言ってましたが。
私はピンときました。
このストイックな姿勢。人間の根源とも言える部分をとことん深掘りしていく作品。過剰なまでの集中力と粘着力…。
この人…絶対に蠍座の星が効いているに違いない!!と。
出生ホロスコープチャートに太陽・土星・冥王星が蠍座にある純度高めの蠍座女の私は、蠍座の質が濃い人にピーンとアンテナが反応するんです。もう鬼太郎の妖怪アンテナみたいなもんです。
というわけで。
前置きが長くなりましたが、気になったので今回は作家の天童荒太さんの出生時のホロスコープチャートを拝見いたしました。
[ad#ad-1]さんのホロスコープはこちら
こちらが天童荒太さんの出生時のホロスコープチャート。
1960年5月8日 愛媛県松山市生まれの太陽 X 牡牛座さんですね。
月はおそらく天秤座ですが、出生時間が当日未明の場合は一つ前の乙女座の可能性もあり。
やはり蠍座の星が効いていた天童荒太さん
やはり、と言わざるを得ません。
蠍座にある天体は海王星のみではありますが、その海王星が軸となって「カイト」と呼ばれる複合アスペクト(特定の星の角度同士がつくるスペシャルな関係)を作り上げてます!
黄色で強調した部分↑がカイトです。
このカイトの星の配置の詳細な説明はこれからしていきますが、まずはざっくりまとめるなら、蠍座海王星に向かってカイトを形成している星たちがみんなで生産と創造のエネルギーを全力で注いでいる状態なんですね。
カイトを形成するあらゆる星たちのエネルギーが、蠍座海王星によって外に放出されます。
海王星はあらゆる物事を際限なく押し広げていくカオス星。蠍座がつかさどる生や死、性など人間の根本的な部分、隠された真実を海王星がどこまでもどこまでも地獄の果まで追求していく感じでしょうか。
蠍座の海王星を、乙女座冥王星、山羊座木星が60度セクスタイルの角度で挟んでます。これは小三角というアスペクト。
乙女座冥王星、山羊座木星の地の星座コンビが実務的な力を蠍座海王星に与えることで、天童さんの凄まじくカオスすぎる想像力を社会の中で活かせるように後押ししてくれているのでしょう。
そして、そんな小三角の上にくっついているのが、同じく乙女座冥王星、山羊座土星に加えて、牡牛座の水星&金星がそれぞれ120度トラインの角度同士で関わり形成するグランドトライン。地の星座同士が織りなす調和の大三角形ですね。
地の星座のグランドトラインは、「現実的な安定感」をもたらしてくれます。
天童さんはとてつもなく大きな「魂の使命や目標」みたいなものを抱えつつ、それをこの現実できっちり果たす強力なチカラも同時に携えて生まれてきたと言えるでしょう。
さらに、天童さんのホロスコープチャートでは牡牛座に太陽、水星、金星がありますが。
言葉や伝達力をあらわす水星の真向かいに蠍座海王星があることで、言葉を扱って自身の蠍座海王星的世界観を表現できているのでしょうね。
牡牛座は五感をつかさどる星。じっくりジワジワ、自分のペースであらゆる物事を五感で確かめながら進んでいく星座です。
あの、とことん主人公になりきって小説の世界観を固めるために積み重ねている創作ノートそのものも、牡牛座の星たちの影響がモロに表れているなぁと感じました。
クリムトの絵が素敵なペインレスの装丁。